英語はいらない!? (PHP新書)

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■英語に与えられた幻の魔力を引き剥がす本 評価4 日付2007-08-14
 「英語はいらない!?」という問いかけに対する著者自身の答を簡単にまとめれば「英語は一般の日本人にとってまったく不要。しかし国際舞台で働く日本人にとっては、必要悪として、世界を動かせる力を持ち得た日本の国益を主張する道具として、徹底的に鍛えられなくてはいけないもの」というところでしょうか。これについて私はまったく異論はありません。

 私は、父親が進学高校の英語教師であったため、英語コンプレックスを育むには理想的なエリート教育を受けて育ちました。「英語ができないと社会で使いものにならない」「英語ができない人間は下の下だ」などなど、吐きそうなくらい言われ続けました。私の父のような日本人は、英語という言語に、このような、ありもしない幻の魔力を勝手につけてしまいました。この本はそのような魔力を引き剥がすためには、非常に有効です。著者が主張する「英語ではなくイングリックを」「日本語を国連の公用語に」というアイディアも、すべてはこのための方便です。

 もっとも日本語を世界に普及することは、十分に可能な提言だと思います。何と言っても、ヨーロッパにおいて既に一つの文化を築いた日本の漫画・アニメは、日本語普及の最強の武器です。また、某巨大動画投稿サイトで「日本語」をキーに検索すると、日本語で動画を投稿している外国人のみなさんを、少なからず見つけることができます。ぜひ彼らの動画を見てあげてください。これは日本語の普及にとって、私たち日本人が今すぐできることです。

 もう一つ私が深く納得したこと、それは日本にいる外国人には日本語で話しかけよう、という提言です。これは「外国人には英語で話しかけないといけない」という、多くの日本人が持つ偏見、そこから派生する「外国語=英語=英米文化」という狭い世界認識を変える上でも重要だと著者は主張します。外国に住むならその国の言語を話すのは世界の常識ですし、日本語のできる在日外国人は確実に増えています。また日本人から英語で話しかけられることは、英語を母国語とする外国人はもとより、英語を母国語としない外国人にとっては大変不愉快だそうです。以上の諸点から私は「英語しゃべらないと」という番組は一刻も早く終わらせるべきだと思います。真剣にそう思います。

 それにしても星の少ない方々のレビューには誤解が多すぎます。一度EUのサイトを見てください。いきなり23(2007/8/15現在)もの言語別の入り口が並んでいることに驚きます。これが示すように、EUは加盟国それぞれの言語を平等に尊重しようという発想で始まったのです。英語至上主義のみなさんには、このような情報を知ることができないのかもしれません。

■今だからこそ読むべき 評価4 日付2006-06-07
「英語はいらない!?」というタイトルの本書であるが、英語を放棄して全く勉強するなと言っているのではない。
全く英語を使わないような人を含めて全国民が総出で英語を勉強する事の意味のなさと、英米人へのコンプレックスを排除し、全ての英語話者が対等に話をできるようにする「英語のような言語」の提唱、そして日本人にとっての日本語の重要性とその世界的な地位向上の話をしているのである。

それを、英語信者にも見える人達があれこれ適当な理由をつけて批判しているが、どれももっともな様に見えて、実は本書の内容を全く理解していないことがわかる。ちゃんと読んでいないのではないだろうか。

もちろん、本書のEnglicの話などは理想であって、なかなか実践するのは難かしいだろうし、一部極論があったりして、納得できない部分もあるが、英語信仰が頂点に達し「小学生から英語を学ばせよう」などと馬鹿げたことを真剣に議論している今だからこそ読んでみたい一冊である。
■英語に携わる人、必読 評価5 日付2004-10-23
著者は、英国や米国の土着言語としての英語と、国際交流のための
英語とを明確に区別します。そして日本人に必要なのは後者の英語
だと喝破します。この発想がまず素晴しい。

例えば日本人と韓国人が英語で会話する場合、アメリカ英語では
これが正しい、いやイギリス英語ではこうだ、という議論は全く無意味
でしょう。そういう、英米の文化と切り離した国際的な英語を提唱して
いるわけです。文句無く合理的な考えです。

そしてこの国際的な英語は、英米人にとっても一種の外国語となる。
この、誰にとっても外国語となる(といっても英米人に有利な
ことは確かですが)言語を使うことで、国際的な不公平さを少しでも
緩和できる。これは世界の人々にとって歓迎すべきことといえます。

同時に著者は日本語の国際普及も説きます。これによって日本発の情報が
国際的に流通しやすくなる。これは日本にとって有利なだけでなく、
日本の情報を得たいと思っている外国人にとっても福音となります。

この本を一人でも多くの人が読んで、日本を、世界を、少しでもましな
方向に導くような見識を持ってほしいと思います。


■英語はいらない!?というけれど・・・ 評価4 日付2004-05-09
 海外に仕事関係で就くような人はやはり英語を十分にこなす必要があると思う。もちろん日本にいる人々も英語を勉強しなくていいというわけではない。問題は取り組む姿勢だ。

 以前TVで韓国が英語教育が強力なのはアメリカを乗っ取ろうという目標があるからだという事があった。これに対して日本は英語を学習する事に対してそういう競争的な意識がないような気がする。そこが日本と韓国とのTOEICの点数の差にも出てるんじゃないかと思う。日本の人たちはただ英語が話せると便利だなくらいの気分だろうか。

 つまるところ、日本人はもっと攻撃的に英語を学ぶべきだと思う。アメリカ人と仲良くなるための英語もいいが、討論で打ち負かすくらいの勢いがあってもいいと思う。アメリカにいつまでもへこへこしてるばかりだと日本は韓国に抜かれるかもしれない


■鈴木先生のファンになりました 評価5 日付2003-10-24
いやぁ~この本は、英語やアメリカに対する今までの私のステレオタイプ的でアホな考え方を覆しましたわ。鈴木先生は素晴らしい方です。冷静でまともな考え方のできる方ですね。

確かに日本で普通に生活している限り、英語は必要悪かもしれない。自分は一体何のための英語を学んでいるのか・・・考えさせられました。英語英語と言う前に、日本人として日本語をきちんと使いこなせることの方が大事なのではないか。理由も無く、英語は今の時代には必要などと考えている人々は、この本を読むべきです。きっと考え方変わりますよ。


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