英語授業の大技・小技
Part 1 技の前にまず心
Part 2 発音指導の大技・小技
Part 3 リスニング指導の大技・小技
Part 4 スピーキング指導の大技・小技
Part 5 リーディング指導の大技・小技
Part 6 ライティング指導の大技・小技
Part 7 テスティングの大技・小技
Part立てで,全53項目の「大技・小技」が公開されている。Part 1があるのが本書のミソ,ひいては著者の本領であろう。すぐにでも使えそうな技術が満載されており,これなら本書代金は割安といえる。技術紹介に徹した点で,授業運営全般の手引きとして初任者に人気のある田神善浩(編)『中学英語の授業開き』(明治図書)の欠を補うものであり,とくに初任者は両著併用が好ましかろう。精神論に堕することなく,徹底して技術の公開に努めた著者に敬意を表したい。
この本で紹介されている「技」のいくつかは今でも私の授業で役に立っていますし、さらに改良した技もあります。
いろいろな研修にも参加しましたが、授業に向かうのが自分でも楽しくなったのが一番の収穫だと思います。まだまだ教師としても未熟ながら、向上心を忘れずにいたいものです。
本書のもう一つの特徴は「温度」です.本書に限らず靜氏の文章は非常に熱く情熱的で,力強く,頼もしいです.風当たりの強い英語教育において「俺が何とかしてみせる!」そんなメッセージが伝わってきます.生徒を心底愛し,教室で本気の接近戦を重ねてきた結果なのでしょう.テクニック集なのにPart1が「技の前にまず心」としているのにも共感を覚えます.
熱さだけでなく冷静さも兼ね備わっています.そして経験による裏打ち.なるほど,とうなずけるアイディアばかりです.能力をいかに伸長させるかに真正面から誠実に取り組んでいるのが分かります.
「大技・小技」と銘打っていますが,私は「大技」中心だという印象を持っています.その理由は,これらユニークな工夫の裏に強烈な著者のキャラクターを感じずにはいられないからです.使いこなし,はまった時は大きな威力を発揮するでしょう.誰もが気軽に用いるのは難しいでしょうか.そういう意味で,「明日から使えるアイディア集」の類とは一線を画します.ただ,自分の授業改善へのよい刺激になることは間違いありません.本書を参考に,自分流の「大技・小技」を作ってみませんか
この本に掲載されている「技」は、実技科目としての英語へ考え方を変えてくれるものです。小テストを基盤としているものが多いだけに賛否両論があるかと思いますが、実践してみると生徒の反応が明らかに変わってくるのが実感できます。また、どのような教科書でも(たとえライティングの教科書であっても)、リスニングやスピーキングの強化ができるのも非常に有効でしょう。英語を教える仕事をなさっている方は、ぜひ一読してみてください。決して無駄にはなりません。